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屋根辞典 〜屋根に関する用語集〜
屋根に関する基礎的な用語から、専門的な用語まで屋根に関連する用語を幅広く収録してあります。
また、屋根部位や屋根形状についても絵つきで詳しく説明してあります。
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か行
掛瓦(かけがわら)
  破風の部分に葺く瓦で、袖瓦を用いない本格的な瓦屋根に用いられる。掛け瓦は屋根の流れに直交するように葺かれるので、掛瓦と桟瓦の間は丸瓦で納められる。掛瓦には左右勝手があり、屋根を平側から見て左にくるのが左掛瓦となる。掛瓦には軒瓦と同様、万十掛瓦、一文字掛瓦などがある。
   
片流れ屋根(かたながれやね)
  一方にだけ傾斜する屋根。戦前は物置きなど小さく付属的なあまり費用をかけない建物でのみ使われていたが、戦後は住宅でも使われるようになった。
   
カッポン
  棟や降り棟を丸瓦で葺いた場合に、降り棟の先端につける瓦。くだり止めともいう。
   
角瓦(かどがわら)
  軒と破風と交わる隅の瓦で、軒瓦袖瓦とを組み合わせたもの。袖角瓦(そでかどかわら)とも呼ばれる。さらに角瓦には樋が当たらないようにするために袖垂れの先端に切込みがあるのが特徴である。また袖瓦と同様、左右勝手がある。軒瓦袖瓦の組合せであるので、一文字角瓦、中付一文字角瓦、巴唐草角瓦、万十角瓦などその種類はきわめて多い。
   
蟹面土(かにめんど)
  本瓦葺きの場合にできる平瓦と棟との間にできる隙間を埋める瓦で、蟹の甲良のような形をしていることから蟹面土という。
   
鎌軒瓦(かまのきがわら)
  軒瓦の種類の一つで、万十軒瓦のように小巴がなく、軒先の垂れも小さく42〜45mmの並剣と呼ばれるものになっている。模様が無いものとあるものとがある。唐草模様などが入ったものは模様入り鎌軒瓦と呼ばれる。門、塀や数寄屋など屋根を軽く見せたい場合に使われる。
   
唐草瓦(からくさがわら)
  軒先の瓦に飾りとして唐草模様を配することが多いことから、軒先瓦のことを唐草瓦とも呼ぶ。さらに略して単に唐草ともいう。
   
ガラス瓦(がらすがわら)
  ガラス瓦は瓦と同じ形状、大きさの採光用瓦で、瓦と組合せて、大きなトップライトを自由に構成することができる。ガラス瓦は太陽光線の透過率がきわめて高く、しかも熱による膨張が少ないガラスで作られている。JIS規格の粘土瓦に合わせて、和形タイプ3種類、フレンチ形タイプ1種類が用意されている。ガラス瓦によるトップライトの特長は、屋根の上に突起物が出ることなく、美しい屋根そのままに採光できることである。
   
から葺(からぶき)
  瓦の葺き方は大きくは土葺(つちふき)と引掛葺き(ひっかけぶき)とに分けられるが、から土葺は、引掛葺きのひとつで、棟部分以外は土を使わず、釘で瓦を止める。土を使わないので屋根の重量も少なくまた施工手間も少なくて済む。
   
カラーベスト
  アメリカのジョンマンビル社が開発したカラー石綿スレート屋根葺き材、壁材で、商品名は正式にはカラーベストスである。日本でも技術導入された当初はカラーベストスと呼ばれたが、呼びにくいのでカラーベストと変えれた。商品名であるが石綿スレート屋根葺き材の一般名として使われている。
   
瓦(かわら)
  瓦というと一般には屋根瓦をさしていると思われがちであるが、屋根瓦だけでなく粘土製の比較的小さな板を瓦と呼んでいる。床に敷く瓦や土塀をつくるための瓦もある。かわらの語源はサンスクリット語のカパラからくるといった説や、屋根の皮の意味からきたという説、さらに亀の甲を「かふら」と呼んだことからきたという説などさまざまである。中国語の瓦という字は、粘土を焼いたものの総称である。瓦は、煉瓦や土器もそうであるが人間が化学変化を利用して製作した最初のものである。
   
瓦窯(かわらがま)
  瓦が伝来した飛鳥時代から平安時代の始めころまでは、瓦は建立する寺院の近くに窯を築き焼いた。こうした窯を瓦窯と呼び、登窯と平窯とがある。はじめは傾斜した焼成部を持つ登窯で、8世紀頃には焼成部が平になった平窯が次第に用いられるようになった。
   
瓦桟(かわらざん)
  桟瓦を引っ掛けるために屋根下地に瓦の葺足にそろえるような間隔で打つ横材。15mm×18mm程度の大きさのものが用いられる。瓦桟の間隔は桟瓦の利足寸法で、下から棟に向かって順次打ちつけていく。釘は鉄釘でたる木に30mm程度は、打ち込むようにする。材料は一般に杉材、米ツガ材が用いられているが、最近ではアルミ製の桟木も市販されている。
   
瓦書(かわらしょ)
  瓦書は古代バビロニアで使われていた文物で、粘土板文書とも呼ばれるもので、沖積土を練り固めてこれにアシの茎などで文字を書き、天日で乾かしたもので、場合によっては窯で焼き、瓦のようにしたものである。最古のものとしては紀元前3100年頃のものが発見されている。
   
瓦博士(かわらはかせ)
  瓦が日本の伝来したのは1400年以上前、飛鳥時代の始まる少し前である。中国から朝鮮を経由して伝来したという記録が残されている。日本書紀によると、588年に百済から僧・寺工・鑪盤博士・画工とともに4人の瓦博士が渡来したという。この4人の瓦博士は、窯を築く、粘土を成型する、焼く、葺くの4工程のスペシャリストであったと言われている。
   
瓦版(かわらばん)
  瓦版はわが国における新聞のルーツとされるもので、1615年の大阪夏の陣を伝えたものが現存する最古のものであると言われている。瓦版はこうした大事件、火事、地震などのニュースを絵入りの1枚刷りで販売された。なぜ瓦版というかははっきりしていないが、初期の頃は粘土を焼き固めた瓦のようなものを板木の代わりに使っていたことからきているという説もある。しかし瓦版といった名称が一般的になったのは、明治以降のことであり、それまでは街頭で大きな声で読みながら売っていたいたことから、読売(よみうり)という名で知られていた。ちょうど大きさが瓦と同じ程度であったので収集家達が、その大きさから瓦版と言うようになったとも想像できる。
   
瓦より(かわらより)
  瓦は焼物であるので、一つ一つ微妙に大きさ、ねじれなどで形が違っている。瓦を葺く際に、前もって瓦を選び分け、うまく組み合わせて使えるようにするのを瓦よりという。
   
還元釜(かんげんがま)
  いぶし瓦を製造するのに、焼成の最後の段階で燻化し、瓦の表面に炭素の微粉をつきさすように付着させるが、そのための窯を還元窯という。以前はだるま窯を使い、200〜250℃で「あぶり」として10時間、さらに550〜700℃で「中だき」として6時間、850〜1000℃で「本だき」として2時間、同じ温度で2時間の「練らしだき」を行う。この段階で煙出し穴を閉じて、松薪、松葉などを入れて焚き口など全てを閉めて燻しを始める。炭素と水分が化合して炭化水素となり、瓦の表面に付着する。現在では重油のトンネル窯を改良した還元窯により、燻し瓦も大量生産されている。
   
雁振瓦(がんぶりがわら)
  棟に載せられる瓦で、棟瓦と一般的には呼ばれるが、冠瓦(かんむりがわら)、雁振瓦、伏間瓦(ふすまがわら)とも呼ばれる。
   
冠瓦(かんむりがわら)
  棟の最上部に載せられる瓦で、棟瓦の種類の一つである。棟瓦そのものも冠瓦と呼ぶ場合もあるが、棟瓦のうち比較的平たいものを伏間瓦(ふすまがわら)、丸形や山形になった背の高いものを冠瓦と呼ぶ場合が多い。棟瓦の重なる部分を桟と呼んでいるが、冠瓦は桟の形状から、丸桟冠瓦、角桟冠瓦があり、瓦の形状は丸くなっている。形状が三角形のものは三角冠瓦と呼ばれるが、角形の冠瓦は箱冠瓦(はこかんむりがわら)と呼ばれる。冠瓦は江戸で多く使われ、関西地方で多く使われる京伏間に対して、江戸伏間あるいは江戸冠(えどかん)などとも呼ばれる。
   
簡略瓦(かんりゃくがわら)
  江戸時代、関西では桟瓦を簡略瓦と呼んでいた。いっぽう関東では江戸葺瓦と呼んだ。桟瓦丸瓦平瓦を一体化させ軽量にし、しかも施工も簡略になったことから簡略瓦と呼ぶようになったものと思われる。この桟瓦を発明したのは西村半兵衛で、三井寺の瓦工として10年の歳月を費やして作りだしたと言われている。また彼は軽量の瓦を開発するため江戸に火除け瓦を見に行き、これをヒントに桟瓦を開発したとも言われている。
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