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〜 No.0014 柿(こけら)葺き 〜
桂離宮の書院に代表される柿(こけら)葺きは板葺きの一種で、別名、木羽(こば)葺きとも言います。柿が「木片」を意味するように、椹の薄い手割りの板を一寸ほどの間隔に重ねて竹釘で止めていきます。
柿(こけら)葺き
柿(こけら)葺き
板を手で細かく割り、一つひとつ丁寧に重ねて葺いていくには、熟練の技でも手間がかかります。

それだけに、仕上がり姿の優雅さは、最高級とされている檜皮葺き(ヒノキの立ち木の樹皮で葺く)に次ぐもの。横一列にそろった柿の端がしっとりと細かに重なるその姿には、わび・さびの中にも繊細な上品さが漂っています。
秋から冬にかけて刈り取った葭を厚く葺く葭葺きは、わが国古来の屋根の葺き方で、竪穴住居にも用いられていました。

屋根には防水性のほかに、日射を防ぐ、室内の暖気を逃がさない断熱性などが求められますが、葭葺きは葭自体に断熱性があり、天井を設けなくても夏涼しく冬暖かい家が実現できるのが特徴です。

また、葭は長持ちし、吹き上がった姿もきれいです。
柿(こけら)葺き
わび・さびの中にも繊細な上品さが漂う
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