〜 No.0005 釉薬瓦〜
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日本の住宅のほぼ半分を葺く粘土瓦。その大部分がこの釉薬(ゆうやく)瓦(陶器瓦)です。
釉薬によって様々な発色が可能なので、色瓦と呼ぶ地域もあるようです。 |
【S形瓦 マロンピンク】
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【SS50 緑青瓦】
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昭和40年代には青緑色の釉薬瓦が都会地を中心に普及しましたが、以降はいぶし瓦の色彩を模した"いぶし瓦化"の方向にあるようです。
近年の街並み、景観に対する関心の高まりから「色とりどりの屋根」には否定的な風潮があり、全国的に銀黒色、いぶし銀色、また光沢の点では艶消しが隆盛です。 |
乾燥までの基本的なプロセスはいぶし瓦と変わりません。白地(しらじ)と呼ばれる乾燥した素地に釉薬を施し焼成する点が、釉薬瓦たる所以です。
素地表面に溶けて付着しているガラス質の物質が釉薬で、成分により長石釉、フリット釉(ホウケイ酸鉛釉)などに分類され、フリット釉に対してフリットを用いないものを生釉として区別します。 |
【平板瓦 アイビーグリーン】
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